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精神保健福祉士の資格ができた経緯

精神保健福祉士という資格が、大きな脚光を集めています。精神保健福祉士は1997年にできた比較的新しい国家資格です。

このページでは、どのような経緯でこの資格が成立したのか、その経緯についてご説明します。

行政機関での精神保健福祉士の仕事【具体例】

精神保健福祉士とは

精神保健福祉士法で位置づけられた国家資格で、精神科病院などの施設において、精神的な傷害のある人に対して助言や相談を行ったり、日常生活に適応するための指導や訓練などの援助を行うことができます。

PSW・精神科ソーシャルワーカーとも呼ばれるこの資格は、精神科を有する多くの医院だけではなく、企業のメンタルヘルスを取り扱う活動や、社会復帰調整官や精神保健参与員としても需要が高まっており、医療や福祉の分野に留まらない、幅広い活躍が期待されています。

精神保健福祉士の実習は現場で働きます。必修科目だよ。

資格成立までの経緯

精神保健福祉士は、1997年に精神保健福祉士法が成立したことにより創設されました。

当時からすでに、価値観の多様化に伴うあつれきが、社会問題となっていました。そのような社会で心に傷を負い、さまざまな障害を抱えざるを得なかった人たちに対する支援は、先進諸国に比べて、日本は大きく立ち遅れていたのです。

しかし、少子高齢化社会が進む中、精神的な障害を負った人であっても、社会復帰を支援したり、社会への参加を促したりすることの必要性が、増していったのです。

こういった経緯により、精神的な病を持つ人たちを援助するための、人材と専門的知識の確保が強く求められるようになりました。

そして、精神保健福祉士の資格化の検討というかたちで現れ、法案が第140回通常国会に提出されると、第141回臨時国会において議論されたのち、1997年12月に成立し、翌年の4月1日より施行されることになりました。

これにより、精神障害を抱えた人であっても、健常者と変わらない一市民として、地域や社会で暮らしていくための基盤が、大きく整うことになりました。

社会福祉士と精神保健福祉士の違いとは?

今後ますます重要になる精神保健福祉士の役割

ストレス社会といわれる現代において、その役割はさらに重要度を増しつつあります。精神保健福祉士こそが、我が国と市民の将来を守る、重要な舵取り役であるといえるのです。

精神保健福祉士(SPW)と社会福祉士の類似点とは?