これから精神保健福祉士を目指しても将来需要はあるのかしら?
がんばて資格取得したら、きちんと就職できるのかしら?
将来が気になりますよね。
ズバリ!
精神保健福祉士の需要は今後ますます大きくなっていくと考えられます。
当初は限られた需要しかなかった
1990年代にそれまでの精神障害者の問題となっていた長期入院や、社会的入院と呼ばれている社会からの隔絶を解消して、健常者と同じように社会のなかで生活をすることが出来るように復帰を促進する流れが大きくなってきました。
そうした流れの中で誕生したのが精神保健福祉士の国家資格で、この仕事が生まれた直後は、精神科病院や精神科デイケアなど限られた施設での需要しかありませんでした。
今は多様な分野で活躍できる
しかし精神障害者の社会復帰を支援しようと国の方針が打ち出されるにつれて、活躍の場は増えていき、多様な分野へ広がりを見せるようになりました。
現在では労働者のメンタルヘルスを向上させる産業メンタルヘルス、また年間3万人にもわたる自殺対策にも役割が発揮されています。
この他にもいじめ問題などが問題視されているため、教育現場でのあらゆるトラブルの相談にのるスクールソーシャルワークも一般的になってきました。
精神保健福祉士の仕事は多義に渡り、再就職にも比較的恵まれているので育児や結婚で一度辞めた方でも復帰しやすいことが特徴として挙げられます。
精神保健福祉士の求人の特徴
この業界の特徴は求人が首都圏や関西圏に集中していて、地方都市は年度替わりを外すと落ち着いた求人数になっています。
また大都市では精神保健福祉士の資格を持っている人を募集していることが多いですが、地方都市の場合は介護福祉士やケアマネージャーの資格を同時に持っていることが募集条件になっていることがよくあります。
⇒ケアマネージャーのなり方&ソーシャルワーカーの違いと共通点
このように比較的需要の高い精神保健福祉士の仕事ですが、都市と地方では需要に差があるため、もし地方で就職活動をする際には、地元にこだわらない方が就職先を見つけやすいと思います。
地方都市と首都圏の問題さえ除けば病院スタッフ、民間企業、行政機関で公務員として働くなど多種多様な選択肢があり、今後廃れていく心配がない安定した仕事です。