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精神障害者の就労を支援する施設で働く精神保健福祉士

患者さんの手を握る福祉士

精神障害者の就労を支援する施設で働く、精神保健福祉士のリアル体験談です。


精神保健福祉士になろうと思ったきっかけ

物心ついた頃から、うつ病で心療内科に通い続けていた父の影響もあってか心理系の職業に興味を持っていました。

しかし、その頃は精神保健福祉士という職業を知らず、将来目指していたのは心理カウンセラーや臨床心理士でした。

その後、念願の心理系の大学に入学して初めて精神保健福祉士という職業があることを知り、授業を受ける中で「自分に向いている職業はこれではないか」と思うようになりました。

というのも、カウンセラーはカウンセリングを通して本人のみに働きかける職業です。

一方、精神保健福祉士は本人のみならず、家族や周囲のサポートしてくれる人々、環境など多くに働きかけ、総合的に本人を支えていけるというのが大変魅力的に感じたからです。

老人ホームや知的障害者の施設などで中学時代からボランティア経験を積んできた私にとって、精神障害者の施設で働く上で最も適した職業だと感じられたのも大きな要因だったと思います。


やりがい

やりがいを感じるときは、支援している方の成長が実感できたときです。

例えば、私は精神障害者の就労を支援する施設で働いていましたが、できる作業が増えたときや気持ちを理性的に言葉で表現できるようになったとき、服薬管理ができるようになって体調が安定したり、実家を出て一人暮らしすることで自信を持てたり、就職することが出来たなど、目に見えて成果が現れると自分のことのように嬉しく、やりがいを感じることが出来ました。

中でも、最初はスタッフとの信頼関係を築くこともできなかった方が、通院同行や一緒に作業を続けることで徐々に心をひらき始め、自分の病状を深く理解し、現状に即した職場を見つけ、就労に結びついたのは私にとって最もやりがいを感じたケースとなりました。

その方は就労後も時折私の職場に顔を出しに来てくれましたが、入所したての頃より目に見えて表情が明るくなり、自分に自信を持てたのが伝わってくるのが私としても嬉しかったです。


大変だったこと

冷や汗をかく女性

糖尿病などの疾患を併せ持っていたり、知的障害や発達障害がベースにある方など、重複されている方の場合にはより多くの関係者の支援が必要となることが多いです。

そんなとき、関係者全員が一つの方向性で支援に当たることが出来ないときは、難しさを感じました。  

例えば、重度の2型糖尿病を患っている精神障害の方は、内科医から1日4度のインスリン注射を指示されていましたが、その管理が難しく、糖尿病が悪化すると精神障害も悪化するという悪循環を繰り返していました。

即効性のインスリンではなく、遅延性のものに変えて1日の注射の回数を減らせないかと医師に相談してみましたが、「本人の努力が足りない」と精神障害の特性を理解してもらえず、支援の限界を感じたのは大変だったといえるかもしれません。


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