大学を卒業後、精神保健福祉士を目指して専門学校(一般養成施設)に入学した女性からの口コミ・体験談です。
勉強の大変なこと、学習のコツなど参考になる点がいっぱいです。
精神保健福祉士になろうと思ったきっかけ
高校生のとき、父の母(私の祖母にあたります)が亡くなり、それからほどなくして父が双極性障害を発症したことがきっかけです。
発症の契機が祖母の死かどうかは定かではないですが、家庭の環境が一変しました。
温厚だった父がささいなことで怒りの沸点に達して怒鳴り散らしたり、物を投げたり、かと思えば上機嫌で出かけていってよくわからないグッズを大量に買ってきたりと、戸惑うばかりでした。
投薬治療を中心に行い今では寛解していますが、忘れられない記憶として自分たち家族の中に根付いています。
そのとき、どこか遠い存在だと感じていた精神障害というものが、急に日常の中に舞い降りてくることがあるんだ……と痛感しました。
それから『誰にでも精神疾患になる可能性があって、実はこの不透明な社会ではかなり身近な問題なのではないか』と思うようになりました。
精神科医や看護師になる選択肢もあったかもしれませんが、地域で生きる精神障がい者の「暮らし」に関心があったため、より生活空間に近い場面で接することができる精神保健福祉士を選びました。
一般養成施設で精神保健福祉士の受験資格を取得中!
大学(保健福祉系以外)を卒業後、一般養成施設(2年制の専門学校の通信過程)で学んでいます。
学費が通学制に比べて安いこと、仕事をしていたため通学の手間がないことがメリットでした。
ただ独学が基本になるので向き不向きはあると思います。
勉強で大変だと思うこと、学習のコツ
まず共通科目・専門科目の両方の受験が必要な場合、全部で17科目あるので範囲がとても広いです。正直、全部完璧にやろうとするのは無理というものです。
ですので、必要なポイントをおさえて学習していくことが合格の鍵になると思ってやっています。
あとは法律や政策の名前がたくさんある上に似通っていて、記憶しづらいことです。
人体や権利擁護の科目などはその必要性や仕組みを理解してしまえば点数が取れるようになるのですが、行財政などの科目ですと「なぜこうなるのか」ということがやや理解しづらく、前述の通り名前が似ていてこんがらがります。
このあたりは暗記していくしかないので、何度も書いたり周りに人のいないところでは声に出して繰り返したりしています。
東京福祉大学通信の体験談、介護職から精神保健福祉士になるには
将来の目標
地域で生活する精神障害者の方が、今より自分らしさを持って暮らしていけることを目標にしています。
そのために現時点で不足している社会資源があればどんどん創出していきたいと考えています。
相手ありきの仕事になるので、全てが丸くおさまるというわけにはいかないでしょうが、信頼関係を築き、クライエント様の「こうして生きていきたい」という希望をできるだけ実現させていきたいと思っています。