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精神保健福祉士国家試験の合格者

平成28年1月23・24日に実施された第18回精神保健福祉士国家試験

3月15日に合格発表がありました。どのような方々が合格したのか、厚生労働省発表のデータをまとめました。

受験者数・合格者数

精神保健福祉士国家試験の合格者

第18回の受験者数は7173人。うち合格者は4417人。合格率 61.6%です。合格率は過去5年間をみても60%程度となっています。

第14回 第15回 第16回 第17回 第18回
受験者数 7,770 7,144 7,119 7,183 7,173
合格者数 4,865 4,062 4,149 4,402 4,417
 合格率(%) 62.6 56.9 58.3 61.3 61.6

性別

男性:女性 32.8:67.2(割合)
女性の合格者が約7割。女性に人気の資格です。

年齢

30歳以下 2,117人
31歳から40歳 950人
41歳から50歳 782人
51歳から60歳 447人
61歳以上 121人

20代が約半数と大半ですが、幅広い年代の方が合格されています。

合格者の推移

毎年行われる精神保健福祉士の国家試験。年々合格者は増えているのでしょうか?合格者の推移について。

精神保健福祉士は国家資格で、資格を取得するためには毎年1月下旬ぐらいに行われる国家試験を受験して合格することが必要です。

国家資格というと、かなり難関で合格率が一桁なのではないかとイメージする人は多いのですが、精神保健福祉士の場合には合格率は60%ぐらいになっているので、しっかり受験に向けて勉強をしていれば、合格することはそれほど難しくはありません。

国家試験の難易度は?

福祉の需要から受験者数が増加

精神保健福祉士の試験を受験する人の数は、毎年7000人超となっていますが、近年では高齢化社会によって福祉系の資格が人気となっているので、少しずつ受験生は増えているようです。

この受験者数のうち、合格できるのは60%の4000人程度となりますが、試験の難易度によって合格者の数はその年ごとに多少異なります。

合格者の男女比を見てみると、女性は全体の70%を占めていて、精神保健福祉士として働く人は、男性もいるけれどどちらかと言えば女性の方が多いようです。

この合格者の男女比率は、実際に精神保健福祉士が働く現場における男女比率にもなっているので、この資格を持って働いている人の職場は、女ばかりの職場というわけではなく、男女混合の職場になることが多くなっています。

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試験科目全てで合格点を取る必要がある

国家試験では、医療や福祉、心理などに関する16科目について試験が行われます。これらすべての科目で合格点をクリアすることが必要なので、1科目でも落第点のある科目があると、残念ながら不合格となってしまいます。

合格した科目は翌年に受験が免除されるようなシステムにはなっていないので、翌年にはもう一度すべての科目を受験し、すべてが合格点に達した時点で合格ということになります。

受験者の中には、精神保健福祉法によって学科試験の一部が免除される資格を持っている人もいて、その場合には受験をした全科目について合格ラインに達することが必要となります。

年代別では20代の合格者が最も多い

精神保健福祉士の国家試験の合格者を年齢別にみてみると、20代の合格者が圧倒的に多く、毎年2000人ぐらいは20代となっています。

年齢を重ねるごとに合格者の数は少なくなりますが、60歳以上でも精神保健福祉士の試験に合格している人は毎年100人程度いるので、このお仕事は年齢に関係なく働けるお仕事と言えそうですね。

高齢の人が精神保健福祉士の資格を取得する場合、必ずしもその資格を生かして働きたいというよりは、パートナーや家族の介護に関わりたいと考えたり、自分がパートナーや家族の介護にかかわった経験を生かして働きたいという人が多くなるようです。